介護職の主な仕事内容とは

介護職の仕事と言えば高齢者をサポートする仕事全般を思い浮かべる人が多いでしょう。ただ一方的に支援をするだけでなく、できることは利用者自身にやってもらうことが大切です。すべて介護士が代行していると、利用者自身が甘えを持ってしまう可能性があるからです。何もしなくても介護士がすべてやってくれるなどと考えると、自主的に動かなくなる人が少なくありません。身体をあまり動かさなくなると身体機能が低下するので、ますます動けなくなる悪循環に陥ります。

介護士の主な仕事内容は利用者の身体介護で、例えば入浴や食事、トイレのサポートなどが中心になります。ほかにも特定の場所まで移動する時にお手伝いをするなど、利用者が自身でこなせないことを支援してあげるのです。生活援助も介護職の仕事の一部で、身の回りの支援を行います。例えば掃除や洗濯などは健康な時は難なくこなせても、身体が不自由になると簡単ではありません。無理をすることは危険を招き、怪我などの思わぬリスクにつながります。介護士は利用者の生活サポートに加えて、健康を維持する役割もあるのです。

介護施設の入居者はメンタルが不安定になっているケースが少なくありません。自宅とは異なる環境での生活はストレスを生みやすく、特に他の入居者とのコミュニケーションがうまくいかずに悩んでいる人は多いです。介護職の仕事では利用者同士の連携を円滑にし、楽しく生活できるようにサポートする役割もあります。