介護業界において、ホスピタリティマナーを重要視している施設は少なくありません。かつては、ホテルやテーマパークなどのような、接客をメインとする職業で使われていましたが、医療や介護などの現場でも、徐々に取り入れているところが増えてきました。ホスピタリティーは、「思いやり」という意味を持っています。つまり、ホスピタリティマナーとは、相手のことを心からおもてなしすることであり、実践することでより質の高いサービスが提供できるようになるという考え方です。

介護の現場で使われるホスピタリティマナーのひとつには、身だしなみや表情というものがあります。清潔な身だしなみや笑顔を心掛けることで、第一印象をグンと上げることができるのです。また、利用者と話をする時にはきちんと目を合わせたり、丁寧な言葉遣いを行ったりすることで、良い印象を与えられるようにもなります。介護業界では高齢者と話をする機会が多いため、言葉遣いには特に注意が必要です。また、聞き取りやすいよう少し低めのトーンで話すほうが望ましいでしょう。

さらに、何気ない言動にも気を付けることが大切です。職員同士での会話は、意外とまわりから聞かれているものです。マイナスイメージになったり、利用者が不安に感じたりする内容の会話は避け、職員同士でも丁寧な対応を心掛けるようにしましょう。これらのホスピタリティマナーを実践していくことで、利用者からの信頼を得やすくなっていきます。